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BPAが脳神経に悪影響・・・サルで証明。
2008-09-07 Sun 20:54
BPA・・・ビスフェノールA

内分泌攪乱化学物質の代表です。

実は学生時代内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)を専門に研究していたので最近のBPAに関する報道にはこっそり注目していました。

最近の発表2件を紹介します。

毎日jpより

引用開始---

ビスフェノールA:プラスチックの原料、胎児に影響 国立衛生研、ラットで確認
 ◇基準以下でも

 プラスチック製品の原料になる化学物質ビスフェノールAが、現行の安全基準以下でも胎児や新生児に影響を与えることを国立医薬品食品衛生研究所(衛生研)などがラットで確認した。厚生労働省は、内閣府の食品安全委員会に評価を諮問する検討に入った。【下桐実雅子】

 実験では、母ラット5群に、妊娠6日目から出産後20日まで、ビスフェノールAを毎日投与。与えない群も含め、胎盤や母乳を通じた影響をみるため、生まれた子の発情期など性周期を約20匹ずつ長期間観察した。

 大人に相当する生後7カ月になって比べると人の1日摂取許容量の体重1キロ当たり0・05ミリグラム、それ以下の0・005ミリグラムと、同40ミリグラム以上の高い量を与えた3群の計5群の子ラットに発情期が続くなど乱れが起きた。

 ビスフェノールAについて環境省は04年、魚類で内分泌かく乱作用が推察されるとしたが、人への影響は認められないとしている。

 衛生研の菅野純・毒性部長は「性周期の異常は、ビスフェノールAが中枢神経に影響を与えたためと考えられる。大人は影響を打ち消すが、発達段階にある胎児や子供には微量でも中枢神経や免疫系などに影響が残り、後になって異常が表れる可能性がある」と分析している。

 ビスフェノールAについて米政府は4月、「胎児や子供の神経系や行動に影響を与えたり、女子の早熟を引き起こす恐れがある」とする報告書をまとめた。カナダ政府もビスフェノールAを含むプラスチック製哺乳(ほにゅう)瓶の輸入、販売、広告を禁止する方針を示している。

==============

 ■ことば
 ◇ビスフェノールA

 ポリカーボネート樹脂の原料。丈夫で軽いため、パソコン、携帯電話などさまざまな用途に使われている。環境ホルモン問題で、微量が熱湯で溶け出す哺乳瓶や食器は代替品に切り替わったが、輸入品など一部では使われている。

毎日新聞 2008年5月14日 東京夕刊

---引用終了

YOMIURI ONLINEより

引用開始---

「ビスフェノールA」脳の神経組織に悪影響…サルで証明

 【ワシントン=増満浩志】プラスチック製の食器などから溶け出す化学物質ビスフェノールA(BPA)によって、脳の神経組織の形成が妨げられることが、サルを使った米エール大などの実験で分かった。

 米科学アカデミー紀要電子版で発表した。

 ネズミでは知られていた現象だが、内分泌や脳の構造が異なる人間でも起きるのかどうか、安全性をめぐる議論の焦点となっていた。

 異常が現れたのは、記憶や学習をつかさどる海馬などの、「スパイン」とよばれる構造。体内のホルモン「エストラジオール」の働きで形成が促進され、神経細胞同士の信号のやり取りに重要な役割を果たす。ところが、アフリカミドリザルにBPAを4週間与え続けた結果、エストラジオールの働きが妨げられ、領域によってはスパインの数が半分以下に減少した。

 霊長類への影響を初確認したことで、研究チームは「うつ病などの気分障害にもつながる可能性があり、医療機器や食器などへのBPA使用について懸念が増した」と指摘している。

 実験では、アフリカミドリザルの背中にポンプを埋め込み、1日に体重1キロ当たり50マイクロ・グラムのBPAを体内へ送り込んだ。日本など世界各国で、同じ量のBPAが、毎日摂取しても問題がない基準値とされている。
(2008年9月6日19時32分 読売新聞)

---引用終了

私は環境ホルモンが魚類の内分泌(特に生殖)に及ぼす影響について調べていました。

なので、近年の研究の主流である「哺乳類への影響、特に神経系への影響」については疎いのですが…。

(ちなみに魚類に限って言えば生殖への影響はあります。自分もこの目で確かめました。哺乳類より影響を受けやすいのは魚類です。厚生省も魚類に関してはBPAにより影響を受けると結論付けています。)

やはり・・・という感じです。

最近の研究では神経系や記憶、などにシフトし、実験で証明することが難しい分野になってきていました。
特にヒトへの影響は実証することが困難です。

しかし、今回サルで証明されたことは非常に大きな結果であると思います。

今は環境ホルモンのフィールドからは離れ、まったく違うことを扱っていますが、常にアンテナを張って、最新情報に注視していきたいと思います。
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この記事のコメント
以前に学校給食の食器に
ポリカーボネート製のものが使われていて
問題になっていましたよね。

今ではいわゆるセラミックスが主に使われていますけど、
いまでもポリカーボネート製を使っている
給食ってあるのでしょうか。。。

とにもかくにも、私達の子孫に影響を与えかねない
内分泌撹乱物質は放ってはおけませんね!
2008-09-13 Sat 21:01 | URL | holy #1FLuZdio[ 内容変更] | top↑
> holyさん
そうなんですよね。
ポリカーボネートの原料がまさにBPAですからねぇ…。

内分泌撹乱科学物質は「内分泌」の枠を越えて、脳神経系にまで影響があると言われていますから、ホントに無視できない問題です。
最近は一時期より騒がれなくなり、世間から忘れられた問題になりつつあるので、holyさんのようにちゃんと知っている方がいると安心します。


こーいうニュースを見ると、院時代の研究を思い出し、またその分野の研究がしたくなってきます(笑)
もう魚とは決別して、臨床検査学の世界で生きて行くことにしたのに…です。
2008-09-14 Sun 09:02 | URL | sayuri #-[ 内容変更] | top↑
>もう魚とは決別して、
>臨床検査学の世界で
>生きて行くことにしたのに…です。

その気持ち、わかります。
私の場合は学生時代の研究と
割と近しい分野に進めたのですが
上記の科学系ニュースや
論文を読んでいたりしますと
アカデミックにな分野に懐かしさを感じます。。。
2008-09-15 Mon 22:13 | URL | holy #1FLuZdio[ 内容変更] | top↑
> holyさん
私は大学院に行って自分には研究は向いてない、アカデミックは無理、とよーくわかったんですけどねぇ…。

やっぱり未練があるのかただの憧れか…。


大学院での経験は自分に大きな影響を与えてるんだな、って思います。
2008-09-16 Tue 07:40 | URL | sayuri #-[ 内容変更] | top↑
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