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医師不足、医療崩壊・・・うーん・・・。
2008-10-23 Thu 22:34
連日報道されていますが・・・

妊婦の救急搬送の受け入れを拒否され、7病院に受け入れ不能と言われた末、亡くなったという事件。

都立墨東病院の名前が盛んに報道され、たくさんの情報が流れています。

医療のはしくれに生きる人間として、冷静にこの事件を見ようと努力しています。

でも、問題は複雑でいくつもあるようです。



毎日jpより

引用開始---

妊婦死亡:墨東病院当直は研修医1人 2人体制維持できず

 妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の女性(36)が7病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、最初に受け入れを断った都立墨東病院(墨田区)の当直医は「シニアレジデント」と呼ばれる研修医だったことが分かった。10月は研修医が1人で当直する日が4日あったという。墨東病院は6月、シニアレジデント当直の場合は「原則として母体搬送の受け入れを制限する」と関連団体などに文書で通知していた。

 経営する都病院経営本部によると、墨東病院の産科は6月末に医師1人が
退職したことから、当直2人体制を維持できなくなった。このため関係者に対し、7月からの土・日曜と祝日の当直体制について「1人当直である上に、シニアレジデント当直の場合もありますので、ハイリスク分娩(ぶんべん)への対応は困難」と、受け入れ制限を文書で伝えていた。

 シニアレジデントは2年間の初期臨床研修を終え、専門医を目指してさらに研修中の後期臨床研修医。都によると、今回受け入れを拒否した医師は免許取得から4年だった。

 こうした状況は今回の問題が発覚した後も変わっていないといい、都病院経営本部の谷田治・経営戦略担当課長は「何かしなければいけないが、これという改善策は現段階で思い浮かばない」と話している。【須山勉】

---引用終了

以下関連記事リンク
クローズアップ2008:妊婦受け入れ拒否 都心でも産科崩壊寸前(毎日jp)
それでも指定医療機関か 7カ所診療断られ妊婦死亡(スポニチ)
舛添厚労相と石原知事が火花 妊婦死亡責任めぐり応酬(asahi.com)
妊婦死亡、東大病院も受け入れ拒否…集中治療室満床理由に(YOMIURI ONLINE)

この事件に関して、いくつかのブログを見て回りました。

「国が悪い」
「東京都が悪い」
「医療崩壊、産科医不足を産んだマスコミが悪い」
「最初に断った医師が悪い」
「日本の周産期医療終わった」
などなどなど。

私が忘れてはいけないと思うことは・・・

・シニアレジデントが一人で当直をしないといけない状況だった
・「周産期医療センター」の基準に達していない数の医師しかいない
・大野病院事件以降特に進む医師の産科離れ(これをあおっているのは確実にマスコミ)
・都内といえどNICUが満床の病院だらけであり、ベッド数、医師数は絶対的に足りていない
そして
・お産は哺乳動物にとってリスクの高い、危険なイベントであるということ。
脳出血などの合併症は起こりうること。
出産って命がけなんですよ。ほんとは。
医療が進歩して昔なら助けられないような命を助けられる確率は高くなったけれども。

今回のケース、当直のシニアレジデントは最初は受け入れ不能であると回答したものの、上の人に相談し、また連絡があったら受け入れるように、とのことで2回目の連絡で妊婦を受け入れたそうです。
休みの医師を呼び出して・・・です。

・・・この状況であれば十分だったのではないでしょうか?
ここまでしなければいけない状況なのです、日本の周産期医療は。

たらい回しじゃないんですよね。

「受け入れ不可能」

そうなんですよね。

また、報道では最初の電話連絡で脳出血だと判断し、無理にでも受け入れるべきだった、というようなことを言っている人もいるようです。

・・・電話で診察できるなら病院いらないよなー…。

「一般救急病棟でもいいから受け入れるべきだ」とかいう意見もちらほら。

・・・ハイリスク出産は母体と胎児と2人もやばい患者を何とかしなきゃいけないという大変な医療なハズですよね。
とりあえず受け入れてダメだったらまたマスコミは病院を叩くのだろうか?

長々と書きましたが。

結局何が一番悪いのか、私にはわかりません。
これからも考えていかなければならない問題だと思っています。

最後に。
亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
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この記事のコメント
それぞれの立場があり、考えがあり、損得があり。。。と、
世の中は不条理なことばかりです。
ここ最近、急に患者の立場が強くなりましたし、
そんな一般人に対して、訴訟を煽る弁護士が登場したり、
耳目を集めようがためにマスコミは事実と違う報道をしたり、、、
と、結果として色々な形の権力者が得しているだけで
健全な市民(と真面目な医師)は
最後にバカを見るようなものです。

こうしてみてみると、日本の医療はだんだんと
アメリカのそれに近づいている気がします。
かつての某社長が「命はお金で買える」なんて
言ってましたが、まさに、その言葉が現実に
なりつつあります。

産科・小児科医不足の報道が出だしてから
ハイリスクな診療科目も含めて
勤務医の超過勤務の実態が、判って来ました。
診療報酬を上げれば医師が戻ってくる、という
意見もありますが、過労死するほどの激務と
引き換えに大金積まれても、就く人はいないですよね。

* * *

マスコミ批判をしておいて
マスコミの記事を引用してしまいますが、
asahi.netによりますと、

お産ができる施設は全国に3063カ所、医師は7985人――日本産科婦人科学会

だそうです。この記事は2006年のものですので
今はもっと減っているのでしょう。

私もこの件をきっかけにちょっとネットで調べてみましたが、
解決策のヒントになるものは得られませんでした。
お役人には妙案があるのでしょうか。
マスコミは口先だけになってしまうのか、そうでないなら
なにかアイディアを出してもらいたいですよね。

一体、この先どうなるのでしょう。
2008-10-25 Sat 22:14 | URL | holy #1FLuZdio[ 内容変更] | top↑
> holyさん
この問題は難しいですよね…。

どこの病院も医師不足、産科婦人科小児科が成り立たない、救急はいつも手一杯で受け入れられない…。

崩壊する地域医療…。

問題は深刻で複雑です。
文句を言って批判するだけならマスコミや一般人にだって簡単です。

そうじゃないと思います。

医師も、患者も安心して医療が行える、受けられるそんな環境ができればいいのですが…。

また、やっぱり出産は病気じゃないのだから安全で当たり前という考えは改めるべきでしょうね。
おめでたいことに水を注すようではありますが…。

この問題は医療に関わる人間として、考えていかなきゃいけないな、と感じます。
2008-10-27 Mon 23:48 | URL | sayuri #-[ 内容変更] | top↑
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