|
2008-12-19 Fri 22:30
以前、holyさんのブログでコメントした件です。
YOMIURI ONLINEで一般向けの分かりやすい記事が出てたので取り上げます。 ちなみに日経メディカルオンラインでも繰り返し取り上げられています。(こちら、閲覧には無料会員登録が必要です) 日本発の研究で胃がん術後のピロリ除菌が必要だということが証明されたとのことです。 世界の消化器医にインパクトを与えた臨床研究です。 発表論文Lancetのabstractはこちらです。 この研究をもとに日本でも「Helicobacter pylori感染の診断と治療のガイドライン」を改定するとみられています。 また、保険適用拡大も早く進むといいですね。 YOMIURI ONLINEより 引用開始−−− ピロリ菌除去し発症予防 ピロリ菌を除く治療を受けた高木さん(右)。定期的に加藤さんの診察を受けている(北大病院で) 60歳以上の日本人のうち8割が、胃の粘膜に感染しているとされる細菌、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)。胃がんの原因は、このピロリ菌の仕業であることが、近年の研究でわかった。 「胃がんは予防できるがんです」。そう強調するのは、北海道大病院長(第三内科教授)の浅香正博さんだ。 浅香さんらは今年8月、世界的な医学雑誌「ランセット」に、ピロリ菌を治療でなくすと胃がんの発症を減らせる、との初の試験結果を発表した。 2000年1月に北大病院で早期胃がんを内視鏡治療した北海道留萌市の高木博さん(67)は、翌01年1月、この試験に参加し、ピロリ菌を除く治療を受けた。 治療は、2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える薬を、朝晩2回、1週間服用する。試験には、全国51施設の患者505人を、高木さんのように治療するグループと、治療しないグループに分け、3年間、経過観察した。その結果、新たな胃がん(2次がん)の発生は、治療した方が、しない方の3分の1に抑えられた。 ピロリ菌感染者の約3%が7〜8年のうちに胃がんを発症したのに対し、非感染者では発症はなかった、などの研究報告もある。 ピロリ菌の治療では、約半数の人に下痢などの副作用が起きるが、おおむね軽く、治療を終えれば治まる。治療が成功する確率は約8割で、消えなかった人は繰り返し行うこともある。 試験に参加した高木さんは、軽い胸焼けと下痢があった以外に重い副作用はなく、ピロリ菌も消滅。8年近く経過した今も、がんは発症していない。 同大病院光学医療診療部長の加藤元嗣(もとつぐ)さんは「ピロリ菌の感染がわかった人は、内視鏡検査を受けた方がいい。『萎縮(いしゅく)性胃炎』があると診断された人は、胃がんになりやすいので、ピロリ菌治療を受けることをお勧めします」と話す。 胃潰瘍(かいよう)か十二指腸潰瘍があれば保険がきくが、潰瘍がなくて胃がん予防を目的に受ける場合には、保険がきかず検査や治療に約2万円かかる。(山口博弥) (2008年12月10日 読売新聞) −−−引用終了 ・・・と、いうことです。 ちなみに北大浅香先生はピロリ診断と治療のガイドラインは今秋改訂したいと言っているようですが、ヘリコバクター学会のHPを見ると変わってないようですが・・・? 学会誌の方も見てみないと・・・(うちの会社はこのヘリコバクター学会誌購読してます) 保険適用拡大も早く進むといいのですが…。 これから胃がん患者は増えていくでしょうし、ピロリとの関係がはっきりしたというのは大きな成果ですね。 しかしピロリは除菌に使う薬剤のうちの一つ、クラリスロマイシン耐性化が進んでいます。 除菌失敗例も多いようで、その際はメトロニダゾールが使われるようです。 ピロリについてはまだまだ要注目ですね! |
|
お〜、これが以前話して下さった記事ですね!
ありがとうございます(^^) 以前にお話をうかがってから 文献を取り寄せようと考えていたのですが なかなかできずにいました。 ヘリコバクター学会誌にも興味がありますね〜 これもお取り寄せできるかどうか調べてみたいですね。 今回の記事によって、胃癌は予防できるのだということが ますます明らかになったと思います! > holyさん
学会からガイドライン改正の発表があってから記事にしたかったんですけどね。 なかなか動きがないのでアップしちゃいました。 ヘリコバクター学会誌は結構マニアックですよー。 私もピロリについてお客さんから質問が来て困ったときくらいしか見ないです。 ガイドラインは学会のHPからもダウンロードできますのでそちらも是非。 胃がんも予防できるってことですね。 がんは恐れる病でなくなってきましたね。 日本で行われた研究成果がこのように世界の医療の流れを変えていることはとてもうれしいですね。 |
| 管理者だけに閲覧 | ||
|
| sa-yu-riのお仕事日記 |
|


