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NHKスペシャル「女と男」シリーズ第3回が面白かった。
2009-01-20 Tue 22:02
私はNHKスペシャルが大好きです。

私の人生はNHKスペシャルにかなり影響を受けています。

根っからの文系人間であるはずの私が高校生のとき、文系クラスから理転してまで選んだ生物学、生命科学系の学部への進学という道。
この進学への決断に大きな影響を及ぼしたのは99年に放送されたNHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体? 遺伝子」そして2000年に放送された「世紀を越えて いのち 生老病死の未来」のシリーズでした。
一般の人にも理解しやすいように平易な言葉で説明され、さらに理解を助けたのは美しい3Dグラフィックでした。
BGMも美しく、印象に残っています。
この番組を見て「やっぱり私がやりたいのは生命科学だ」と気づき、生物系の大学に進学しました。
(結局理系科目の成績はあまり良くなく、たいしていい大学には行けなかったのですが、結果的には満足しています)

これ以前に放送されたNHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体? 脳と心(93年)」そしてNHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体(89年)」は小学校や中学校の授業でビデオで見て、やはり私の生命科学への興味を持たせるきっかけになっていたと思います。
これらのシリーズは本にもなっていて図書館で何度も借りて眺めていました。

極端なことを言えば、Nスペがなければ今、医薬品業界で生きている私はなかったということです。

そんな私ですが、最近放送されたNHKスペシャル「シリーズ 女と男」は最初の2回を見逃していました。
生物、医学系のテーマのときはなるべく見るように心がけていたのですが…。

第3回「男が消える?人類が消える?」だけは見ることができました。

とても面白かったので記事にしてみます。

NHK公式サイトより

引用開始---

第3回「男が消える?人類も消える?」

1月18日(日)午後9時~9時58分
【再放送】1月22日(木)午前0時45分~1時43分

性染色体がXXなら女、XYなら男。1億7千万年前に獲得したこの性システムのおかげで私たちは命を脈々と受け継いできた。ところが、この基本そのものであるシステムは、大きく揺らいでいる。じつは男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。専門家は「500万年以内には消滅する確率が高い」という。なかには、来週になって消えても不思議ではないとする意見さえある。

そうした動きの背景にあるのは、いま新たな男女差が次々と見つかっていることだ。特に、脳は性ホルモンなどの影響で男女の違いが意外に大きいことが最近になってはっきりしてきた。

これはY染色体の必然的な運命だという。ほかの染色体は二本ペアになっている。もうひとつの性染色体のX染色体も母親の体内では二本揃っている。こうした場合、片方に欠損があっても、もう一方で補修できる。ところが、Y染色体は誕生以来、ずっと一本のまま、父から息子へと伝えられてきた。欠損を補修する仕組みがないため、長い間にY染色体には欠損が蓄積され、X染色体のじつに14分の1の大きさにまで小さくなってしまっているのだ。

じつは「性染色体をつかって遺伝子できちんとオス・メスを決め、両者がそろって初めて子孫をつくる」というのは、私たちほ乳類が独自に獲得した方法だ。ほかの生物はメスだけで子孫を残せる仕組みを持っている。そのほ乳類独自のシステムが長くほ乳類の繁栄を支えた一方、いよいよその寿命が尽きようとしているのである。

さらに人間の場合、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。これは生物学的に一夫一婦が長くなった影響だという。

こうした性システムの危機に私たちはどう対応すべきなのか。自然任せに委ねるのか、あるいは人間の手で介入するのか。いわゆる人類初の試験管ベイビーが生まれてすでに30年、私たちは生殖補助技術をさまざまに開発してきた。そうした技術で将来、解決を図るという選択肢もありえるかもしれない。いずれにせよ、私たちは科学技術によって自然の仕組みを詳しく知ったことで、将来に横たわる危機を予め知る存在となった。それは、同時に自己決定をしなくてはならない生物になったことを意味しているのである。

シリーズ最終回では、生殖技術をめぐる最前線もたどりながら、現在、性の揺らぎが引き起こしているさまざまな影響を追う。

---引用終了

そう。他の染色体と比べて異様に小さく、退化している「Y染色体」。
メスの染色体と混じることなく、単純コピーが父から息子へ受け継がれていく中でミスコピーなどのエラーが蓄積し、もう崩壊寸前の染色体。
「来週にY染色体がなくなったって不思議ではない」という研究者の言葉は衝撃的でした。

哺乳類が選択した生殖の方法は生物の多様性を広げ、進化を促す画期的なものでした。
しかし、哺乳類は「オス」「メス」両方が揃わなくては子孫を残すことはできません。
また、哺乳類の生殖に欠かせない「胎盤」を作る遺伝子はオス由来Y染色体にコードされているため、オスがいなくては子孫を残すことはできません。

また、ヒトで著しい精子の質の低下。
これは野生動物たちと違って、基本的に夫婦関係は一夫一婦制。
精子はほかのオスの精子に打ち勝つ必要ないため、だんだん競争力を失い、退化していっている・・・。
このままでは自然妊娠が難しいカップルがさらに増えつづけ、「体外受精」でしか子孫を残すことができなくなるかもしれない。

果たして自然の競争・選択がまったくはたらかない「体外受精」という方法は正しい選択なのでしょうか?

さらに精子の質の低下はここ数年急速に進んでいます。
競争が働かなくなったことだけでは説明がつかないと言われています。
大学院で「環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)」に関する研究をしていた私としては、「うむむ、環境ホルモンの影響が少なからずあるだろうな」と思いました。
番組では「環境、化学物質等の影響が言われているがどれも決め手には欠ける」と説明されていました。

我々ヒトはこの先未来永劫地球上で繁栄を保てるのでしょうか?

かなり疑問に思えてきました。

ヒトは滅びる運命なのでしょうか?

止めることはできるのか?止めるべきなのか?

・・・私にはわかりません。

ちなみにこのシリーズ第3回めは22日0時55分から再放送されるそうです。
見逃した方は是非ご覧ください。
特に男性にはショッキングな内容かもしれません(笑)
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この記事のコメント
私もNHKのドキュメント番組は大好きです^^
”男が消える”の回は私も観ました!
番組を観ていると、Y染色体が小さくなり、ゆくゆくは消える運命にある事が良くわかりました^^;男としては悲しい思いもしましたが・・・
しかし、胎盤を作るにはY染色体が必要だということに驚き、男として生命の誕生に関わっているとのことに、安堵感もありました^^;
現在、不妊で苦しんでいるカップルが、非常に多いことも事実ですし、人間の未来の為に科学・化学で対抗していく事も大事だなと感じ、私もMRとして役立てれば良いなあと改めて感じる番組でした!
またブログ拝見させていただきます^^
2009-01-22 Thu 22:24 | URL | おいらはプロパー #-[ 内容変更] | top↑
> おいらはプロパーさん

観ましたか?
面白かったですよね。
ちょっと煽りすぎかなーと思うところもありましたが。。。

胎盤を作るのに必要な遺伝子は正確にはY染色体ではなく、Y染色体をもつオスの常染色体上にあるようです。
(私の記述ミス、というかNHKのナレーションがわかりにくかった・・・)
胎盤形成に必要な父親性発現遺伝子PEG10という遺伝子がヒトでは7番染色体上にあるそうです。
父性由来の遺伝子のみが発現する「ゲノムインプリンティング」をNHKは説明しきれていなかったようです。

人々の健康な生活と幸福に貢献できる医薬系の仕事は素晴らしいと改めて感じますね。
またブログのぞきに来てくださいね。
2009-01-29 Thu 22:24 | URL | sayuri #-[ 内容変更] | top↑
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